月と雨音

毎日のあれこれとイラスト

言葉に花をさかせる人になりたい

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 古典や漢文には、とても苦労しましたが現代文は勉強しなくてもなんとかなっていました。新しい言葉や、外来語のようなものは多少覚える必要もありますが。読書をしていると、それなりに頭に入ってきます。現代文の中でも一番困らなかったのが、レポートや読書感想文。学校が指定した本は大抵つまらない作品が多いですが、読めないこともなく。感想を熱量はないものの、後味といいますか。書けないこともないなと、こなしていました。

 学校の指定する推薦図書というのは、大人が読んでほしい本というのが透けて見え。これでは普段、読書をしない人が手にとって。あまつさえ感想を書くとなれば、本そのものが嫌いになるのは仕方ないなと思うものばかりでした。文書から、情報を得るというのは技術なので。それを教えるのが現代文の役割りでもありますが。その文書に感想は抱けませんよね。強いて言うなら、分かりやすいか否か。

 

 「明日から冬休みです。カゼを引かないようにして、新学期を元気に迎えましょう」

 例えば、こんな文章のかかれたものが学校から保護者への書類として届いたら。それは子どもたちが元気に過ごせるように、うがい手洗いを気をつけよう。と親は考えるかと思います。それとも家にいるから、昼ご飯を手抜きできない、とかでしょうか。受け取ったのが小学生のあなたなら、明日から家でゴロゴロできることを実感する紙切れです。冬休みの宿題イヤだなー、なんて思うこともあるでしょうが、感想としてはそんなものです。

 もしこれが、小説や物語の読み始めた頃に出てきたら、どうでしょう。きっと学校の友達と帰り道、何かあって事件(物語)が起こるのか。家で家族や、もし帰省すれば、その先で何か冒険が起こるのか。もしくはフラグというわけではありませんが、カゼを引いてしまい、一人で留守番をして。映画のホームアローンではないですが、何かあるのかなと伏線として読むと思います。

 同じ文字、言葉の羅列ですが、どんな媒体かシチュエーションなのかで受け取り方が違います。文章を読むには、慣れや練習が必要です。会社の分厚い資料から、必要なところを上手く抜粋できるのは目が慣れている必要があると私は思います。

 なので、できるなら読書は面倒くさい、つまんないという瞬間を減らしたい。それには、情報を読み解くだけではなくて。楽しくてドキドキして、ワクワクするものだと、読書の良いイメージと体験が必要です。なのに仕方なくとはいえ本を読む機会に、道徳的なものや、名作かもしれないけれど読み解くのが難しいものを用意するのはおかしいですよね。さらに言えば、デジタルネイティブな今の学生は、長文を読み、そこから情報を得るのはアラサーな私より優れている可能性もあります。ネット検索をしていけば、ほしい情報は見つけられ。それを複数照らし合わせれば、なかなかの整合性です。

 なら読書の役割は何なのかといえば、「行間を読み解く」という言葉に表されている、「書かれていないことを見つける」ことです。

 

 「あさって、旅行に行くんだけど。どっちが可愛いと思う?」

 さて、この一文から何を考えますか?

 話しているのは、恐らく女性ですね。彼女はあさって、旅行に行きます。その際に着ていく、もしくは持っていく服の相談を受けています。この文章ないし物語の視点である主人公とは、仲が良さそうです。そして服の相談をしているということは、旅行に行くのは彼女だけではなく、可愛いと思ってほしい相手、パートナーも一緒の旅行という可能性を感じます。

 この文章には「あさって旅行に行く」「服を迷っている」情報しかないですよね。他にも何か行間を読み解くことができれば、見つけられるかもしれません。

 

 私は言葉遣いがいいわけでもなく、語彙もそれこそ漢検を受けているでもなく、活字中毒のようにたくさんの文字で覆われたいと思うこともなく。たまに、本を読みたいなという程度です。それでも言葉を考えるのは好きで、ですからイラストに合わせて楽しかったことを書いています。

  そんな私が好きなことに「タイトルをつける」というものがあります。ブログのタイトル、描いたイラストのタイトルなどは、どうようかな……と悩むこともありますが、楽しい作業の1つです。小論文や読書感想文のタイトルなんかは、学生時代よく先生に褒められていました。今思えば、文章の方はどうだったのかな。

 短く上手く、タイトルをつけられることもあれば。上手くまとまらなくて、散文のようなときもあります。本を要約することとは、また別です。要約は、どうでしょう。うまいと言われたことはないのですが。オタクゆえ、相手の好みが分かれば、食いつきそうな部分を中心にあらすじを話します。

 まだまだ上手ではないけれど、私の言った言葉が。色鮮やかで、それこそ花がさくような言葉を使うことができたらと願わずにはいられません。丁寧に言葉を選んで、相手のためのオートクチュールにしたいのです。