もっと光を
詩人でありファウストなどの小説も書いた、ゲーテが死ぬ間際に言ったとされる言葉。もっと光を。本当に言ったのかは分かりませんが、最初に聞いたときは「この人、信仰心に厚いのかな?」と思いました。旧約聖書の最初にある天地創造、まず『光あれ』と言って昼と夜を作ったとなっています。神話好きとしては、天地創造の部分はバリエーションが意外とあって面白いから、オススメです。
なんで光の話をしているのかといいますと、顕微鏡で拡大された写真を見ていたからです。
理科の教科書などで、まず出会うと思うんですが。ミクロやナノと呼ばれる、ゼロがいくつも並ぶ。とにかく小さいものを見ることが出来ます。あれって、どういうわけかモノクロの写真ばかりですよね。なんででしょう。
原理は簡単で、光の量が少ないからなんです。
ちょっとうまく説明できていないかもしれませんが。光というのは粒子なのです、つまり的が大きいほうが弾の当たる確率が上がります。当たることで、物の色が見えてきます。光の波長と言いますが、光1粒は7つの波長が集まってできています。そのうち物に弾かれたものが、人間の目に飛び込むことで「あ、この服は黄色なんだ」と見えるわけです。
ナノメートルなどの世界では、光の粒がすり抜けることもあり。物の輪郭が見えるのが、やっとなんです。顕微鏡に強いライトが付いているのは、少しでも光の粒が当たりやすくするためなんですね。
読書会やりまーす。