世界を言葉で繋いだら

毎日にイラストを添えて

寒くなると飲みたくなる、アイツ

 今日も夏のような気温でしたが。少し前に涼しかったせいが、ずーっと飲みたいものがありました。ココアです。

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 もちろん、夏も春も美味しいですが。なんとなく冬のイメージです。チョコレートなどは夏場、溶けるという理由以外にも。あの、しっかりとした味のせいか売上が落ちると聞いたことがあります。チョコレートを美味しく食べるには、冷蔵庫で保管しても、少し部屋に置いて常温にすると良いそうです。あの口溶け、香りを楽しむのには、冷え過ぎでは秘められたポテンシャルが発揮されないそうです。

 

 ココアの原材料カカオ、学識名称は「テオブロマ・カカオ」といって「神の食べ物」という意味です。アステカ神話に出てくるケツァルコアトルという、翼のある蛇の神様がいます。

 アステカ神話は、4回世界は生まれ変わっているという、ものすごく広大な神話です。台風や雨などで世界を作る使命を帯びた神様がなくなり、4回目の世界が今という考えです。ケツァルコアトルは人を始め、この世界を作った神です。

 神話には比較的ある話なんですが、最初の神様(日本神話でいうとイザナギイザナミ)が必ずしも人間や太陽、月を作っているとは限りません。当時の民族移動や、王族が変遷した名残かもしれませんね。

 

 話を戻して。このケツァルコアトルさん、とても温厚な性格の神様で。争いごとは嫌い、人に火の使い方や文明、トウモロコシの栽培方法を教える、神様の間でしか食べていなかったカカオを、人々に教える。などなど、皆さんの知っている神様のなかでも、かなり人間に甘い神様だと思います。

 栄養価が高いのは、昔から知られていて。アステカ文明の後も、貴族のような人しかカカオを口に出来なかったそうです。当時はカカオを細かくして水で溶き、香辛料などと混ぜて、ストローのような中が空洞な植物を乾燥させた茎で飲んでいたそうです。

 神話の話もできて、美味しく体も温まるし、リラックス効果のあるココアの話でした。皆さんも、今度飲む時は「これは、神様が人には内緒で飲んでいたのか」と少し思って、より美味しく飲んでみてください。