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【オタク話】少女革命ウテナ 土谷瑠果

 自分の人生を変えた映画や本、音楽。色々と思いで深いものがあると思います。私はアニメが好きなので、とても数多くの事をそこから知りました。特に思い入れのある「少女革命ウテナ」の話をここでも何回かしていますが。好きすぎるあまり、言いたいことがまとまりません。なので、キャラクターを選んで話してみたいと思います。そのんな中でも、出番が少ないけど大事なキャラクターで。でもそんなにブログなどでは、話題に上っていない土谷瑠果というキャラクターの話をしたいと思います。 

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 少女革命ウテナって? 

 1997年に放送されたアニメです。ちょっと前に20周年ということとで、Blu-ray DVD-BOXが出たり、原画展、以前出た劇中の音源などを全て納めたCDが再版されたりしました。詳しくは公式サイトを。

http://king-cr.jp/special/utena/bd.html

 当時、夕方に関東では平日の夕方6時から7時まで、ずっとアニメが放送されていた時期です。同じ時期だと、超魔神英雄伝ワタルスレイヤーズTRY、新天地無用!あたりが有名でしょうか。

 ウテナはテレビアニメ、劇場版、マンガ、小説、ゲーム。と色々出ていて、媒体ごとにキャラクターの設定などが違います。なので、アニメに出てきているけど、小説には出てこないキャラクターなどもいます。

 今回取り上げている土谷瑠果もテレビ版にはいますが、他には出ていません。放送から20年経ち、逆に見たことないという方も多そうなので。出来るだけネタバレしないで書いていきます。

 フェンシング部部長

 土谷瑠果(つちや るか)という名前ですが、男性です。主人公ウテナの通う学校の高等部の先輩で、病気療養のため2年生だけどダブっています。なのでフェンシング部は有栖川樹璃(ありすがわ じゅり)という高校1年生ながらエースの彼女が代行で部長をしています。ちなみに、樹璃にフェンシングを教えたのは、瑠果という設定があります。

 その気持ちを応援できますか?

 少しウテナから話が逸れますが。あなたの大親友に好きな人が出来たとしましょう。相談をうけ、あなたは気づきます。友達の好きな人には、すでにパートナーがいるのです。

 さて、あなたは友達の恋を応援しますか?

 

 これは正解がいくつもある質問です。例えば、気持ちの整理をつけるために気持ちだけ伝えればいいと言えますし。好きな人の幸せを思って、友達にはほかに目を向けてもらい、見守ることもできます。そんなに好きなら情熱的に奪ってしまうのも、あなたと友達にとっては正しいことでしょう。

 もしそれが異性の友達で、全てが一方通行なとき。どうしますか。みみんなが同じ方向をむいているというか。「あなた⇒友達⇒好きな人⇒あなた」のような形のときです。友達の好きな人は、どういうわけか自分を懇意にしているのです。

 

 ウテナにはいろんな形で愛とか友情とか。言葉にすると安っぽく聞こえますが、本当に大切なことがたくさん描かれています。よく物語の題材にされるものですが、それらは単純な「すき」だけで成り立っていないことも、しっかり描かれています。余談ですが、ウテナは特にフランスでの人気の高い作品です。さすが愛の国。

土谷瑠果という人は

 この話は、29話「空より淡き瑠璃色の」に関わるうえ、核心部分になってしまうのですが。物語最後の、雨が降ってから瑠果が同じセリフを繰り返すシーンがあります。

 けっして樹璃に対して口数の多いわけではない瑠果ですが、そのセリフを隣にいる樹璃にしか聞こえないくらいの囁くような声で、優しく優しく言うのです。それまでのやり取りが辛辣だったり、身勝手だったりで。でも、そこで見ている私達は納得するのです。土谷瑠果という人が、どれだけ大切に思っているのか。どれだけ心配しているのか。どのくらい、ずっと長い間見てきたのか。

39話なんで見てほしい

 ここまで話しておいてですが、つまりはそういうことです。

 もし1話だけでも見て、合わないと感じたら。同じ監督が作っている2011年に放送した「輪まるピングドラム」をぜひ。

http://penguindrum.jp/

 こちらのほうが家族に焦点を当てているので、より見やすくなっていると思います。よく私が使う宣伝文句なんですが。

 ウテナの難易度が100なら、ピングドラムは70。でも見やすさは120点だから、見て。