美術に興味がちょっとあるなら
さて、ちょっと美術にまつわる話が続きますが。もう少々お付き合いください。ひとくずイラストを載せますね。どーん。
いわゆる世間に知られる名画と呼ばれるもののの多くは、ルネサンス以降を刺すことが多いです。ダビンチ、ミケランジェロ、ラファエロは三大巨匠とも呼ばれます。この時代を示すルネサンスは「再生」という意味です。古代の定番テーマ、ギリシア神話やキリストにまつわるものが多いです。
そうすると、どうしても知識が必要になります。例えば私達が時代劇を見るとして。刀を差していたら、戦国時代か江戸時代を思い浮かべます。特に説明がなくても、いわゆるお侍さんがいれば、自然と思います。そこに鉄砲などが出てきたら、幕末維新のころと思うでょうし。裃(かみしも)をつけていれば、お殿様に会うのかなと想像できます。
暗黙の了解というか、当たり前なことだと思います。もし日本文化に詳しくない海外の人などが見たら、古い時代というのは分かるでしょうが。いつ頃という目星も付けられないと思います。
そんな難しいことは知らないけど、知ってると、どんな楽しみがあるの?という方向けに。少し分かりにくい部分もありますが、小説形式なこちらの本を紹介します。
イケメンの美術史助教授が、絵画の見方を教えてくれます。
いや、これだけではダメですかね。入り口はなんであれ、面白そうと思ったのなら。楽しく一歩踏み出してほしいです。小説のタイトルにあるよう、定説となっている絵画の解説も。初めは論争があり、研究が進んだことで引っくり返ったことも数知れず。タイムマシンが出来て、本人に確認しない限り全部「かもね」です。
ただ、「かもね」の話をするのは尽きないロマンなんです。記録の残ってそうなケネディ暗殺の真相だって、未だに論争の的。
美術の知識は、どうしてそうなったのか、を考える材料でもあります。小説自体はぶ厚くないので、きっと読めると思います。キリスト教の話題も、引用があるので少し読みやすいと思います。謎解きゲームやクイズ番組などが好きなら、美術の知識も良いのではないでしょうか。
個人的に、今日本屋でどうしても欲しかった本を買いました。マニアックなので、喜ぶ人はいないでしょうが。文庫に改訂されたので、私と同じく神話好きならぜひ。
エリアーデの本が手元にない私には、ありがたい本でした。