世界を言葉で繋いだら

毎日にイラストを添えて

レトロは後ろって意味

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 私の小さい、それこそ幼稚園くらいのときはブラウン管テレビが家にありました。分厚くて重たくて、付けていると熱くなるので冬場は触って暖を取っていました。

 レトロという言葉はretrospectiveという英語の略で、回顧、振り返るという意味です。ラテン語が元らしいのですが、イタリア語でもretro、読みもそのままレトロです。英語でいうとback、後ろや裏という意味なので、よく使う言葉だったんでしょうね。

 新しいものと同じくらい、古いものも好きです。最たるものが先端科学技術と美術ってところでしょうか。例えば「一番硬い物質といえば?」という質問をしたら、「ダイヤモンド」って答えると思います。ダイヤモンドより硬い物質があって、「ウルツァイト窒化ホウ素」という、ダイヤモンドに似ているけど、もうちょい頑丈なやつです。硬いことで有名なダイヤモンドですが、炭素で出来ているため熱に弱く燃えやすい。細かく砕いたダイヤモンドを刃につけたものが、ダイヤモンドカッターと呼ばれ、石やガラスを切るのに使われます。宝石としてはもちろん、そういった技術的な意味でも身近です。

 そして、ウルツァイト窒化ホウ素よりも硬いやつが、実はいるんです。その名は、カルメルタザイト。宇宙にしかなく地球にはない鉱物だと思われていましたが、2019年に発見されました。黒い青のキレイな石です。最近も最近になって発見されましたが、もしかしたら古代の人々は使っていたかもしれない。なんて思ってしまいます。

 また何年したら、もっと硬い鉱物が見つかるかもしれません。後ろも答えが分かっていて良いけれど、前には、もっと新しくて凄いものが落ちているのかもしれません。