世界を言葉で繋いだら

毎日にイラストを添えて

美味しい林檎

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 林檎の美味しい季節になりました。皮を剝いて食べず、丸かじりすることが多いです。皮を剝くとき途切れずリボン状にキレイに剥けると、得した気分になりますよね。皮に栄養価があるというよりは、皮を齧ると香りが強くなる気がしてそのまま食べています。

 林檎というと、神話好きとしては外せない果物です。1番有名なのは聖書でアダムとイヴが蛇に誘惑されて、食べた知恵の実。2年前にもちょろっと話をしてますね。 

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 あとはギリシア神話に出てくる、ヘラクレスの試練ですね。12の功業、12の難業とも呼ばれることがあります。英雄らしく怪物退治の話が多いです。ヤマタノオロチみたいなのが、牛、獅子、大蛇、鳥、猪のようなパターンでいくつかあります。知名度から言うと地獄の番犬ケルベロスという、3つの頭のある犬なら聞いたことがあるんじゃないかな。ケルベロス素手で地上に引きずり出すって話があります。

 そのヘラクレスの話に黄金の林檎が出てくるんですが、内容が2バージョンありまして。

 黄金の林檎の見張りをしている100の頭を持つドラゴン、ラードーン(きっとゴジラに出てくるラドンの元ネタだと思う)を退治して林檎を手に入れる。これも倒し方に2パターンあって、口に蜂の巣を投げ込まれるって話と。書いてて、かなり痛そうだ。もうひとつのパターンでは12の試練に出てくるヒュドラという毒蛇を退治して手に入れた毒で、やられるパターンがあります。しかもヒュドラはラードーンの弟というね。星座のウミヘビ座は、このヒュドラのことです。

 別バージョンでは、黄金の林檎がある場所は人間のヘラクレスじゃ入れない場所にあるから、代わりの人に採ってきてもらうといいよ。そんなアドバイスに従って、神の住むオリンポスをずーっと待ちあげていたアトラスにお願いしてもらいます。その間ヘラクレスは、オリンポスをもちあげているんですよ。いや、それだけできるんなら黄金の林檎のある森にも行けそうですよね。林檎を管理しているのがアトラスの娘だから、アトラスに頼むと良いよってアドバイスなんです。さすがプロメテウス。ちなみに林檎を持ち帰ったアトラスは、自分が依頼した人に届けると言ってオリンポスを担ぐのを辞めたいと思ったんですが。ヘラクレスに、「ちょっと持ち直したいから一種んだけ交代して」って言われ、代わったところ。ヘラクレスは林檎と共に去っていきます。アトラスはゼウス達と大戦争をして負けたため、このオリンポスを担ぐぎ続けさせられています。詳しく知りたい方は、ティタノマキアを。

 大好きな北欧神話にも黄金の林檎が出てきますが、長くなたのでまた林檎のイラストを描いたときにでも。