世界を言葉で繋いだら

毎日にイラストを添えて

感情って?

 今日はセミナーを受けてきました。香緒里さんのものです。

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 この前まで4か月、受講していたのですが。今回はおさらいと困っている方へアプローチするためです。私は自分の世界を大切にしています。

 

 私には綺麗に見える空が、人には雨で憂鬱だし。いい香りと思うクチナシが、別の人には強すぎる。そういう違いが多い世界が「私の世界」だからです。その世界には私の好きなものをたくさん集めた、いうなれば博物館なんですが。人に訪れてもらうにはチケット、興味を感じてもらう必要があります。どうしたらいいのか。言葉で、もしくはイラストで伝えないといけません。

 嬉しい、楽しいという言葉は耳にする機会も、自分で言う機会も多いでしょうが。どのくらい嬉しいのか、どれだけ好きなのか。どうやったら伝わるんでしょうか。

 ネットって便利で好きなイラストなどを簡単に見られます。見て、すごかったら好きだったら、伝えたくなります。言葉にできない気持ちを顔文字や絵文字などで伝えることもなくはないですが、なんだか横着している気がします。

 

 ニュアンスという言葉が一番近いんですが、広い意味で伝えるとお互いがその言葉の良いところを汲み取って「なるほど、そんなに好きになってくれたのか」という優しい世界が生まれます。もちろん、それも良いです。でも、相手が汲み取ってくれた以上に好きで好きで、感動したとき。なんでもっと筆舌しなかったんだろうと悔しくなりませんか。こんなに感動して、細部まで記憶して、目に焼き付けたんですと。

 そんな感動する毎日を送っていないといけない、とかではなく。小さなことでも喜んで、悲しんでいないと。沸き上がったこの感情を言葉にできないどころか、名前の付け方も忘れてしまうんです。

 ただ息をして仕事して、なんとなく不快な空腹感を抑える日々を、毎日ずっと。何週間も何年も続けたくないです。今日は夏なのに湿度が低くて過ごしやすい。紫陽花が茶色くなっていって真夏へ近づいている。そんなちょっとした気づきを感じられる自分でいたい。だって昨日と今日の境目がなければ、人は毎日が違うことにも楽しいことにも、実は充実していて昨日より成長した自分に気づけません。

 必ず区切りが必要なわけではありませんが、ひとつ境界線があることで変化を楽しめます。昨日分からなかった漢字が読めて、読書を楽しく感じる。解けなかった問題が解けて答えを出せる数学。別々のことだと思ったものが、細い線で結ばれると私は感動します。理由が自分しか納得しないものでもです。もちろん科学的な理屈があるのも楽しいですよ。

 

 感情の大切な役割のひとつは、見えない成長を感じられることにあります。もし心が写真などで撮って視覚化されたり、漫画のように見えたら人類はもっと進化していきますね。脳の動きは見えるようになりましたが、まだ人が想像している図形などは視覚化されていませんよね。

 あの全く動いていないように見えて、体の構造が変わるくらいの変化をどうにかしたくて、感情というものがあって。とても大きくて抱えきれないエネルギーだから言葉にして、そんなことあったねとアウトプットしていると私は思っています。

 人と同じものを見ても、感じ方が違うのは蓄積されたエネルギーが違うから。そこに今までの経験という掛け算もされ、結果がどんどん変わっていく。同じ私の感じたことでも、少しずつ私は変化しているから、同じことは2度と起きない。

 毎日、そんなことが心の中で起きていたら疲れてしまうので。大きく変化したときとだけ言葉にしているのかもしれませんが、言葉や感情を使う場面が少ないと。大丈夫、毎日してるからできると思っていても、体が思うように動きません。避難訓練と同じですね。いざというとき、できない。それに備えて練習する。

 言葉なんて、毎日喋ってるしメールしてるし使ってるよ。そう思うでしょうが、考えている、思っている、伝えたいことをしっかりと言葉にできていますか?