「暇になってから」を解説
こんなアンティークなバーカウンターのあるお店で、香緒里さんとのアドバンスグループ講座、2回目に行ってきました。そこで色々な話をしたうちにで出来た「人生、暇になってからが勝負」を私なりに解説してみます。
香緒里さんって何者だ？という方は、ブログをどうぞ。
それでは解説していきます。細かくかくようにしますが、分からないときはコッソリ教えてください。
忙しいアピールしていませんか？
仕事が次々と舞い込んで、手の離せない人って一般的には優秀です。だって引く手あまたって状態ですよね。逆に暇そうにしていると、仕事をサボっている、仕事が出来ないと思われがちです。実際には逆です。スケジュール管理が出来る人は、必ず予備日を作っていたりして。どうしても早く仕上げないといけない仕事を捌ける余力があります。
近頃は忙しい人は管理ができない人という見方をする人も、増えてきているかなという印象です。あなたが務めている会社ではどうでしょうか？もちろん人件費の関係で忙しくせざるを得ないという方もいるでしょうが、人に投資しない会社というのはどうなのか。一度考えてほしいです。
武田信玄の『人は石垣 人は城』という言葉、聞いたことないですか？これは武田信玄というか、三国志に出てくる曹操が孫氏の兵法という戦の方法をまとめた書物に注釈をつけて編纂したものです。翻訳した兵法をナポレオンも好きで読んでいたそうですよ。豆知識終わり。
ゾンビを作っている
では話を戻して、忙しいという優秀(？)なビジネスマンをなぜ会社は求めているのか、考えたことはありますか？
私なりの答えですが、ゾンビ製造機です。どういうことかというと、「考えすぎない労働力」です。説明していきますね。
会社というのは組織なので、色んな人がいます。会社としては仕事に対して給与を払いますが、安くて優秀な人だと嬉しいですよね。もちろん仕事に見合う報酬を用意することは必要ですが、費用対効果というか自分が社長だとしたら、そう思いませんか。
この仕事を任せて大丈夫だ、という同じ給与のなかで１つ頭が飛び出ている人を見つけると、次々に仕事を任せます。同じ費用（給与）なのに、成果が高いから。そして忙しくなると、だんだんと仕事のことを考えるだけで頭がいっぱいになります。自分の趣味を土日にする体力もなく寝るだけ、会社に取れといわれる資格の勉強もあって自分の時間が無くなっていきます。
でも目標もなくただ働くだけでは本人も、会社に取っても利益が増えません。昇進という目標をドーンと設置され、それに向かうのが成功だ、幸せだと毎日繰り返し聞かされることで、そっかそうすればいいのかとなっていきます。上司だけでなく、先輩、同僚も同じことをいうので、効果覿面ですね。かくして、ゾンビの完成です。
さっき「考えすぎない労働力」と書いたのは、考えてしまうと自分の本当にやりたいことに気づいてしまうから。だから、仕事のことは真面目に考えてくれる、ほどほどが良いんですよね。
ゾンビをやめるには？
とにかく寝る。疲れがとれて、もう寝なくていいと思えるまで寝るしかありません。体力が回復してくると、やっと気力を回復できるようになっていきます。好きだった旅行に行こう、楽器を弾こう、本を読もうって体力もないと出来ないですよね。
私が仕事にいいイメージがないのは、学校に電車で通っているときに見ていた通勤の人たちがみんな、ゾンビというか機械というか。生きてる死体に見えていたからなんでよね。
やっと「やりたい」が出でくる
体力、気力が回復して、本来の自分に戻って、やっとスタートラインです。この正常な状態になってから、好きなこと、自分のやりたいことを考えられる状態になります。
疲れたままの頭では何も良いことなんて思いつかないし、文脈も読めません。例えばですが、疲れたので恋愛ドラマでも見てトキメキを補充しようとしましょう。男性が『お前のことなんて、全然可愛くもねぇよ』と彼女に言っているシーンが流れます。その次のシーンで暗転して3年後、結婚式のシーンが映って笑顔の二人が映ったとしましょう。疲れた頭で見ると「は？嫌いなんじゃないの」となります。でも、文脈というか可愛くないと言っている男性の表情が真っ赤である、目が泳いでいるなど、本心ではないことを話していると読み取れる材料があれば、「照れてるのか」となります。
これは分かりやすいパターンですが、疲れているとこの文脈が読めません。そうすると今までは楽しかった趣味やあらゆるものを感じ取れなくなります。だって受け取るからだと心が疲れてゾンビだから、アンテナもバグってしまうわけです。
どうでしょうか。暇になってからが勝負、意味を分かっていただけたでしょうか？
