世界を言葉で繋いだら

毎日にイラストを添えて

波止場ではないです

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 神奈川は電車の脱線事故があり、大混乱でした。帰って座るとダラダラしちゃうので、いつもは鞄の中身を取り出して……と動くのですが。さすがに座ってひと息ついてからにしました。

 今日のイラストは、なんとなくセザンヌっぽく筆の跡が見えるような塗り方を意識してみました。私と誕生日の同じ有名人です。

 美術学界隈の話や通説は置き去りにして。私は始めセザンヌの良さが分からず、どこがいいのかな?と思っていましたし、今も好きだなって思う作品とそうでないものがあります。

 セザンヌは若い頃、交流していた絵画仲間が印象派と呼ばれる人達です。その頃の作品は確かに色使いが明るいものですが、輪郭というか線はザリっとしたもので少し印象派とは違うかも?と思わせます。

 学術的なことと個人の感想は、また別ですが。目で見た通りではなく、例えば花の色の印象が強ければ。それを心の感じたように実物より色を濃く、明るくなと。気持ちに沿った表現するのが、印象派というふうに私は認識しています。セザンヌの色使いは、印象派の枠内なんですが。本人の好みなのか若い頃から、ザリっとした削りたての線なんですよね。

 適切な説明てはないですが、伝統的な写実主義が王道ジャンプのマンガとすると。印象派は少女マンガの、特にAsuka、花ゆめ、ガンガンジョーカーあたりの。王道は押さえているけど、少し変化球なマンガかな。今回話しているセザンヌは、少年誌なんだけれど。線はチャンピオンとかで、色使いは少女マンガ要素を感じるから、モーニングとかかな。マガジンではなくて、モーニングね。あくまで個人の感想です。

 美術って、本当は分かりやすくていいはずなのに。なんでこんなに難しくなっちゃうんだろうか、と。当時の画家がマンガ家なら、どの雑誌に連載してるか考えると。伝わりやすいと思うんですよ。