世界を言葉で繋いだら

毎日にイラストを添えて

朝焼けと三文オペラ

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 早起きが苦手なので、朝日を見るときというのは夜中を過ぎてまでゲームやマンガを読んでいる、あとは思いついたイラストのイメージや考え出興奮して眠れなかったときです。今日日、小学生でも寝るわ。

 昨日、人とお話をして。私は好きなものが多いということに気づきました。よく人の良い点を探して好きになりましょう……みたいな話を聞きますが。それが人に絞られるのではなく、目につく、感知できるあらゆるものになります。例えば、私はタバコの匂いが苦手ですが、世の中には深呼吸して吸い込みたくなるタバコの香りがあって。99%は無理なものでも、その素敵な1%を見つけてしまうと。タバコ名柄、会社、香りの招待、販売店。軽率にストーカーになると言いますが、沼にハマるというか。自分で沼を拡張して浸かる傾向にあります。いい湯だな。

 しかも沼にハマっている自覚がなくて、「私の好奇心を満たすだけ調べる」と、結果的に詳しくなっているケースが多いです。本当にその商品の名前、販売元、価格の最低ラインで好奇心な満たされることもあります。

 すぐに調べたら分かることでも、現在手元にある情報から正体を推測することも好きです。私の好きな民俗学社会人類学の研究者、クロード・レヴィ=ストロース。彼の著書『野生の思考』の中に「ブリコラージュ」という言葉が出てきます。寄せ集めで、繕うという意味なのですが。冷蔵庫にあるもので、ご飯を作るような。あるもので再編集をし、完成したような状態にすることです。

 神話を研究していたレヴィ=ストロースは、話が途切れている、エピソードに矛盾があって話が1つにならない、抜け落ちた部分が多くてエピソードが成立しない。などなど長い間、文章化されることもなく、他の文化に影響を受け変異し、は抜けだらけになった伝言ゲーム。つまり言い伝え、神話、その民族の歴史などですね。それを抜けた部分を当時の流行りの有名人のエピソードで補う、話の展開に都合がつくよう神様の子孫にするなどという、一種の力技のことをブリコラージュと呼んでいます。

 こんなシナリオで進んだらいいな、というやつです。二次創作、万歳。ある情報から推測した答えが合ってなくてもよくて。情報と答えから、どう再編集をしたら、その答えになるのかを、また考えることも好きなんです。イメージしやすい言い方なら、刑事コロンボ古畑任三郎のミステリーかな。