世界を言葉で繋いだら

毎日にイラストを添えて

天使と、ほんのり宇宙の話

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 このリュックを背負った姿を見たのは、何年も前の冬なのに可愛すぎて毎年思い出します。確かに羽の似合う天使ですよね。

 ちょっと話が変わりますが、皆さんのイメージする天使って羽のある子どもの姿をしていると思います。時代ごと天使の姿って少しずつ違いがあって、古めの時代。まだ西暦が3桁の頃は神に近い存在であればあるほど、人の姿から離れた首の下に6枚の羽がある姿などで描かれます。ルネサンス頃になってから、可愛い天使の姿になるんです。仏像の後ろにある光背と、天使の輪も元々同じものであったりと調べると面白いですよ。

 哲学的な話にもありますが、姿形のはっきりしない神で有るほど宗教としての、文化的な完成度は高くなります。乱暴な例えになりますが、海を見たことない人に写真で海を見せる、海まで連れて行くよりも。言葉を使って説明して理解できたら、お互い知識や論理性があるという文化の熟成を感じませんか。当たり前の、地球は宇宙に浮かんでいるという今の常識も。ものは台座がないと固定できないという、常識や先入観があれば。例え証明するデータがあったとしても、その結論を信じられませんよね。やはり科学者や哲学者ほどロマンチックな仕事はないな。