世界を言葉で繋いだら

毎日にイラストを添えて

聞く言葉を変えてみよう

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 今日は少し真面目な話を。
 ザイオンス効果、または単純接触効果という言葉を聞いたことはありますか?毎日見ていると好きになるってやつで、広告はその効果を狙っていますよね。これ、最初の印象が悪いとマイナス方向に増えるので、むやみやたらに会えばいいというものではないので悪しからず。

 言葉でも同じことが言えるのではないかと思って、今日はそのことについて書きます。基本的に言葉って仕入れますよね。親はじめ人から聞き、テレビやネット、本で見る。自分だけの言葉というのは、そういう意味ではオリジナルを証明するのが難しいです。もちろん自分の考えや体験によって裏打ちされた言葉は紛れもなくオリジナルですが。

 よく使う言葉

 その使っている言葉の語彙といいますか、使用順位の高さってどこから来るんでしょうか。理解している言葉というのはもつろんですが、いかに聞いているかだと思うんですよね。知らないものは真似できない、なら聞く言葉を変えたら思考も変わるのではないか。

 英語がさっぱり分からなくても、毎日聞き流せば身に付く。なんて売りにしていた教材がありましたが、嘘じゃないですよね。私は耳ではさっぱりですが、英語の文章ならまだ少し理解できます。なぜなら調べものをするときに、出くわすことがあるから。難しいと言われる社会保障制度を説明した言葉も、仕事上どうしても読む必要があるので読めなくはないです。ここまで見ると、広告と同じような効果があると思うんですが、いかがでょう。
 読んで内容を理解しているから、抵抗感が低くなっている部分もありますが。その前に、堅苦しい文章を見ただけで、ポイっと投げないようにはなりませんか。


謳い文句はキャッチ―に

 例えば、ハイスペックな家電が新発売されます。大々的に宣伝していて、機能を説明する謳い文句付き。何度も聞いていると使ったことのないハイスペックな機能を覚えてしまって、すいごんだろうなーと思ったりしませんか?「今度の家電は高いな」、「機能がついてるらしい」から。「こんなことが出来る」と謳い文句をそのまま、受け売りですが話せてしまったり。まるで使っているかのように「こんなこと出来ます」と言えてしまったり。ありそうだし実際、ちょっと問題になりそうなネット上の過剰な口コミは、自分が感じた使用感がなくても。謳い文句を駆使すると、あたかも使った感想を装って書けてしまいますよね。

言葉は人と似ているかも

 じゃ、自分だけのオリジナルの体験を、オリジナルのない言葉でどう表現するのかといえば。これは自分で使い慣れていって、言葉と仲良くなるしかありません。革靴を履き慣らすようなものです。
 硬くて靴擦れしてしまうけど、履いていくうちに皮が柔らかく馴染んで、もう足と一体化して手放せない。そうなるように、言葉とお付き合いを深めていくしかありません。
 国語の授業でしている、まとめるという作業も仕事などでは必要ですが。自分が主張したい事柄、大小といません。夕飯のメニューから、誰に仕事を振るかまで。すべては言葉を通してやっています。自分の気持ちに一番近い言葉を選ぶには、言葉がどんな奴か知らないと連携がうまく取れません。ここは友達に似ている。なんかフィーリングが合うから、すぐに仲良くなれるケースと。初対面には高い壁の存在するツンデレ系なのか。もう水と油だけど、作業の質は良いとか。ケース色々ですよね。

使って慣れるかしない

 そんなわけで、使うしかない。声にしても文章にしても。ピアノや運動部のしている練習と同じ何ですよね。毎日話しているから、別に使えてるし。という方は一度、母国語が日本語じゃないけど、そこそこ日本語が分かる人に。自分の好きなものを紹介してみてください。

 私は日本語が分かるアニメの好きな英語圏の人に、「このアニメどういうところが受けてるの?」と日本語で説明するのに、少し大変だった記憶があります。